「長門さん? どうしましたか?」

何故か長門さんが僕のことを見つめている。
ここは、一応SOS団部室。
本当は、文芸部部室らしいのだが・・・
詳しいことは知らない。

とにかく今は、なぜ長門さんが僕を見ているのか、
考える必要がある。
「別に・・・」
そういいながらも、僕を見つめるのを止めない。
さて、一体彼女は何を考えているのでしょうね。


なぜ長門さんが僕を見つめているのか分からないので、
僕は、何度か尋ねた。
しかし「なんでもない」で終わってしまうので、
僕は仕方なく、置いてあるオセロを
一人で(何時もなら彼とするのだがまだ来ていないので)することにした。
僕がオセロを初めてまもなく、長門さんが立ち上がり
僕に向かい合うように座る。
「・・・オセロやりますか?」
そう問い掛けると、彼女は僅かに頷いた。
「では、長門さんからどうぞ」

少したつと黒の駒が盤面を黒く染める。
黒は長門さんだ。流石長門さんというべきか。
僕は、真っ黒に染まりつつある盤面をみて苦笑いする。
それと、先ほどから気になることがある。
長門さんは、ずっと僕のことを見ている気がする。
なので、僕は彼女のことを見ることができない。
彼女と目が合えば、どうしたらいいか分らないからだ。
困りましたねと聞こえないように呟いた。
先ほどから僕の心臓が煩い。
それは、どういう意味なのか僕は知っている。
だからこそ、困っているのだ。

せめて彼女が僕のことを見つめていたという事実が、
僕の鼓動を早めている原因であることを、
彼女が気づかなければいいのですが。

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