オレは久しぶりに夢を見た
どんな夢か。思い出したくない
だが、目がさめたときあいつが何も云わず
静かに泣いているのを見ちまったら
そんなこと言ってられなくなった。
悲しませることしたか?
オレにはその記憶が無いんだが・・・。ああ。
もしかしたら今日のメールや電話の通話記録のこと
考えていたのが悪かったのかもな。誤解したのか?
もしそうなら、誤解を解かなきゃならない。
ったく面倒なことになったな
「聞け。オレは夢を見たんだ。
お前のぬくもりが消えていく夢をな」
こいつは涙を流しながら目を見開く。
そんな姿が愛しく感じるなんて末期だな。
「怒ったわけじゃない。早くその涙を止めろ。
落ち着いて、もう一度こいよ、ほら」
そういってもこいつは躊躇う。オレが信用出来ないようだ。
どうすればいい。オレには分からない。
「お前を追いかけても、追いつかない。
それが寂しいと感じたんだ。」
オレは自分でも知らないうちに呟いた。
そしたらこいつはオレの指先に触れる。
ああ、やっと戻ってきた。
愛してる。お前が愛しいんだ。

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